社員満足から社員エンゲージメントへの進化？
私は、ある会社の社員（３００名規模）に対して、毎年インタビューをさせていただいております。もう１７年も連続で行っています。もともとは社長から「社員が辞めることなく、長く働きたいと思える会社」「もっともっと社員が生き生き、やりがいもって働く会社」にしたい。そのためには、社員のホンネを引き出し、課題を抽出したい。社内の人間が社員にインタビューしても本音は出てこないかもしれない。そんな背景から、社外の私がインタビューを行うことになりました。最初の数年間は、インタビューを通じて「社員が感じる不満足要因」を洗い出し、対策を打つスタイルであったと今は感じております。ところが、ここ数年感じるのは、ほぼほぼ不満足要因は払拭され、高いレベルでの「働きやすい会社」になっていることです。そして、社員が経営理念に共感しながら（社長が経営理念を繰り返し伝えていることや社員ファーストの想いを具体的行動として示しているなど）担当する業務に意味づけしながら所属部署の成果に貢献しようと、取り組んでいるのです。社員は、常に働きやすい環境をつくっている社長に感謝しています。この会社は、社員満足という段階（会社が与える様々な仕組み、環境に対して社員がどう思うか、満足か否か）ではなく、社員エンゲージメント（社員が会社の経営理念に共感し、帰属意識を高く持ち、担当業務で貢献したい）の段階に進化しているように感じています。（段階という言葉が適切かはわかりませんが）
2024年04月24日 10:21
